大魔神

高校のころのクラスメートの話であるが、
英語の文法の問題で4択ぐらいのやつをやるとき、
わからん問題に直面すると、

「もう、適当大魔神や」

という言葉を残しながらカンで解答する友人がいた。

彼の口から、「適当大魔神」という言葉を、3年間で160回ぐらい
聞いた気がする。

3年間で、一度も近くの席になったことなかったのに、160回ぐらい
聞いたのであるから、仮に3年間ずっと彼の近くの席にいたら、
1250回ぐらい聞いてたんじゃないだろうか。

どうでもよすぎることであるが、
近くの席じゃなくてよかった気がする。

それにしても、「適当大魔神てなんやねん！」みたいなつっこみが、
一度も聞かれなかったから、みんな見事にスルーしてたんやなぁ。

俺はつっこみたくてしょうがなかったけど、あまりにもすべってるのをつっこむと、
まるでこっちまですべったみたいな感じになりそうでこわくてつっこめなかった。

もしかして、彼はつっこんでほしくてそんなよくわからん言葉を
発してたのだろうか。

連呼してたのだろうか。

いや、もしかしたら、流行らせたかったのだろうか。

だとしたら、途中で「流行らん！！」って気づいて欲しかった。

流行らなくて良かった。

そんな「みんなですべりましょう」みたいなクラスいやや。

だいぶどうでもいいことやのに、何で今こんなことを思い出す。

一日13時間ぐらい働き続けた週末の深夜に、なぜ気になる。

もう寝る。お休み大魔神。

な？すべるやろ。