前回の話の中でも登場した遠足。

やはり小学校生活の中で遠足というのは印象が強いものである。


5年ぐらいのときの遠足。

おやつは150円までであった。

遠足のおやつというのは、だいたい前日に友達と
近所の駄菓子屋に買いに行ったものだ。

設定金額内でスナック菓子やらチョコレート、アメ・ガム類などの
必須アイテムを買い揃える。

小学生にとって、算数の勉強が最も実生活に活かされる瞬間である。

たまに計算をミスってなくなく一部のお菓子を返す人を見かけたが、
おそらくそういう人は算数が苦手だったんだろう。


遠足当日。

クラスメートにとんでもないやつがいた。

『おやつの内訳=うまい棒×13+アメ・ガム×2=150円』


さあ、なぜにこいつはうまい棒まみれのおやつ構成をチョイスしたのか。

本人曰く「うまい棒を全種類もってきた」


はい、全種類もってきたそうです。そろえたかったそうです。

まぁそれは個々の自由であるけれども、痛々しいことに
時間の経過とともにそいつのテンションが下がってきた。

状態変化を図示してみよう。


みんな{スナック→チョコ→笑顔→アメ→笑顔→スナック→笑顔}

そいつ{うまい棒→うまい棒→喉渇→うまい棒→飽→うまい棒→嫌}


おそらく、彼は疲れただろう。

本来、遠足は疲れるものだ。

しかし、その疲れは心地よい疲れである。

しかしこの場合、彼の疲れはおそらく心地よくなかったであろう。

スナック食いすぎである、明らかに。


「家に帰るまでが遠足です」とはよく言うものの、
彼にとっての遠足は、ある意味おやつを購入した時点で終わってしまっていたのかもしれない。

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