実家に引っ越してみると、学校に通うまでにどえらく時間がかかる。

で、電車に乗っていると「女性専用車両」に出くわした。

いかんせんこれまで電車に乗らない生活だったので、
生で見るのはほぼ初めてのことであった。


で、電車を待っていると、一人の66歳、いや、67歳ぐらいとおぼしき
男性が同じく電車で待っていた。


俺はその様子に、激しく違和感を覚えた。


そしてその違和感の正体に、1秒で気づいた。

そのおっさん、{女性専用乗車口}と書いてある
枠内で威風堂々と電車を待っているではないか。

威風堂々っぷりを説明しよう。

まず、まっすぐ前を見据えている。

まるで自分が、何も間違っていない、一点の曇りもないかのように映る。

一点の曇りどことか、完全に間違ってるというのに・・・。

そして、手は腰。
そのうちコーヒー牛乳ガブ飲みでも始めるんちゃうかという雰囲気すら漂っている。


そんな68歳、いや、67歳ぐらいの男性と俺が待ち受けるホームに、
電車が入ってこようとしていた。


空はどんより曇って雨が降り出した。

俺は、言い得ぬ不安を、感じずにじゅうぶんいられた。


〜〜〜つづく〜〜〜

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