何歳でもええけどよ

就職活動をしていると、セミナーで登場する社員には
いろんな人がいることを知るものである。

某セミナーにて、社員の方が唐突に最前列の女性にこんな不毛な質問を投げかけやがった。


「私、何歳に見えますか？」


女性はあまりの唐突さに「えっ！？」という表情だ。

彼女のリアクションは至極当然のものであろう。

その方の名前を忘れたので適当に「松坂世代」と呼ぶことにしよう。

松坂世代はどう見ても37〜38歳に見える。

37〜38歳にしか見えない。


松坂世代といいつつせいぜい37〜38歳のもんである。


女性は答えた
「35歳ぐらいですか？」

女性は気をつかった。
激しく気をつかった。

なぜなら37〜38歳にしか見えない松坂世代を35歳と若干過少申告したのだから。

すると松坂世代は、今度は別の学生に同じ質問をした。
いったい何がしたいのか不明である。
何か意味があるにしても自己満足の域を出ないことはもはや明白なる事実であった。

「33歳ぐらいですか？」

かなり気をつかった回答であった。


すると松坂世代はさらに同じ質問を繰り返しやがった。

「32歳ぐらい」

もはや学生の側も完全に適当に答えている。
完全に興味ゼロである。


しかし、こんなに聞きまくるということはさすがに
意味があるような気がしてきた。

見た目よりめっちゃ若いとか・・
もしかしたらほんまに松坂世代か！！

しかし松坂世代は俺より一つ上である。

この時点で松坂世代は100パー松坂世代でないことが証明された。

しかし、実は20代というオチなんだろうと、俺は確信していた。


そして、松坂世代がついに口を開く

「私、38歳なんですよ！」


見たまんまやないかっっ！！！！！！！！


俺がその後の話を聞き流したことは言うまでもない。