小学生のノリ

「先生！はなくそ食べていい？」

「あぁ、別にええんちゃうかー」


個別指導塾のアルバイトで、小学4年生からのあまりに
衝撃的な質問をさらりと受け流した瞬間であった。

21世紀になっても小学男子はやっぱりこういうことを
言うんやなぁと改めて実感した瞬間でもあった。


「何か変な味がする」

「・・ほんまに食うたんかいっ！！！」

（お食事中の方、ほんまにごめんなさい）


ほんまに食うてもうたか、小学男子よ。
そんなにもハングリーか、小学男子よ。


「うそに決まってるやん！」

「うそかいな！」


まぁ当然やな、うん。


「先生！」

「はい！」


呼ばれたら元気に返事をします。


「先生って大学生？」

「うん、そうやで」


この質問、16回目ぐらいや。ええ加減覚えろ。


「何年生？」

「先生は今3年生やで」


この答えも16回目ぐらい。頼むからええ加減覚えろ。


「う〜わ、めっちゃ近いし」

「何が？」


全然意味わからんくても興味を示してあげるのが優しさというもの。


「一年違いやん」

「どういうこと？」


まさかとは思うけど、小学4年と大学3年の絶対値を取って一年違いとか言うたんちゃうやろな。


「だって僕4年で先生3年やん！」

「・・あぁ、せやな」


絶対値取っちゃったか・・・
やっぱりやっちゃたか・・・


「先生！」

「はいっ！」


意外と疲れるねんで、この対応繰り返してると。


「そろそろ食べていい？」

「ん？何を？」


会話に脈絡がないのは小学男子特有だと思う。


「はなくそ」

「もうええわ！」


もうええわ